お仏壇の唐木仏壇は伝統的様式の仏壇で、江戸時代に培われた工芸技術が生かされています。有名な唐木仏壇が東京唐木仏壇と大阪唐木仏壇です。現存する一番古い東京唐木仏壇で有名なお仏壇は伊能忠敬家のお仏壇です。大阪唐木仏壇は16世紀ころに、東南アジアから唐木を直接、輸入していたころから、日本でも有数の唐木仏壇製作の産地となっています。
お仏壇の唐木仏壇で使われる銘木は、現在でも貴重な木材であるため、すべて無垢材を使った総無垢のお仏壇はわずかしかありません。大半のお仏壇は、芯に別の木材を使い、銘木を張ってお仏壇をつくるようになっています。これは、お仏壇の価格を抑えるという目的のほかに、お仏壇の木材の割れや狂いを防ぐという理由もあります
無垢厚板張りお仏壇と突板張りお仏壇
お仏壇のうち、総無垢の唐木仏壇の次に高価なものが、芯材の上に厚さ6mmくらいの銘木の無垢材を張り合わせた無垢厚板張りお仏壇です。お仏壇の芯材の上にスライスした銘木の突板を張り合わせる突板張りお仏壇は比較的購入しやすいお値段のお仏壇です。突板張りお仏壇には、お仏壇芯材に銘木の木目を直接印刷した転写ものやお仏壇の芯材に木目を印刷したフィルムや塩ビシートを張り合わせたプリントのお仏壇もあります。
よくできている突板張りお仏壇
こうしたお仏壇は、天然の銘木を使ったものより安価なつくり方で、最近増えてきている中国製のお仏壇にはこのタイプが多く見られます。しかし、これらのお仏壇も印刷技術が向上しているため、一見してもお仏壇の見分けがつかないほどよくできています。お仏壇の正面を見るだけではなく、お仏壇の側面やお仏壇の内部などもよく見てください。良いお仏壇は細部まできちんとつくられています。安価な唐木仏壇を購入することが悪いわけではありませんが、高級お仏壇は美しい状態を長い年月保つので、お仏壇の材質の違いは年月を経るごとにはっきりと現れてきます。
